小論文お悩み相談室

【小論文お悩み相談室】「小論文」を書こうとしても幼稚な「感想文」になってしまいます。  どうしたらよいでしょうか?

投稿日:2014年3月26日 更新日:

【質問】
大学の入学前の課題として課題図書を読んで小論文を書く課題が出されたのですが、私は今まで感想文しか書いたことがなく、どう書いていいのか全くわかりません。

大学からは「感想文になってはいけない」と言われたのですが、書こうとするとどうしても幼稚な感想文になってしまいます。どうしたらよいでしょうか?

【回答】

じつは、「感想文」も「小論文」も「自分が思ったことを書く」という点においては本質的な違いはありません。

両者の違いは自分の「判断(=感じたこと・考えたこと)」を支える「根拠」の違いです。

簡単に言うと、自分の感覚や自分個人の経験だけを根拠に判断を下したものが「感想文」、周りの人も納得する客観的な事実を挙げたものが「小論文」となります。

例を挙げましょう。

<感想文>
この作家の新作は傑作である(判断)

なぜなら、私も読んで感動したし、周りの友達も皆良いと言っている。
特に都会的な会話がかっこよいと思うし、このような言葉を思いつくのはすごいと思う。結末の別れのシーンは、自らの失恋を思い出して泣いてしまった。(根拠A)

<小論文>
この作家の新作は傑作である(判断)

なぜなら、今までにない社会問題に踏み込んだ切り口が斬新で、われわれが抱える「心の闇」を鮮やかに描出しているからだ。
その証拠に、出版されてからわずか一月で重版がかかり、すでに海外での翻訳・発売が決定しているという。(根拠B)

 

いかがでしょう?

(根拠A)が自分の感情と経験に基づく狭い範囲に収まっている(=幼稚である)のに対し、(根拠B)が作品の客観的な分析と社会的な事実をもとに「読者も議論に参加できる」よう「開かれた」状態になっていることがおわかりいただけると思います。

たとえば、「本当に切り口が斬新と言えるか?」「ここでいう『心の闇』とは何か?」など、「小論文」は読んだ人との間で「議論」ができるようになっているのです。

そして、大学の先生がわざわざ「感想文になってはいけない」と書くのは、自分の好みや思い出話で終始せず、その課題図書の主張や内容を客観的に論じて欲しい、そして一緒に「議論」できる存在であって欲しい、という希望があるからなのです。

幼稚な「感想文」ではなく、議論のできる開かれた「小論文」にするためにも「根拠」には、客観的な分析と社会的な事実を挙げるようにしましょう。

では、どうしたら客観的な分析と社会的な事実を挙げられるようになるか?

↓こちらの電子書籍がお役に立てると思います。
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