「設問分析」のステップでチェックしなければならない3つの項目。
1,内容は「作文寄り」か「論文寄り」か?
2,構成は「条件(設問)応答」か「自由記述」か?
3,「資料つき」なのか「テーマのみ」なのか?
最後にチェックするのは、3,「資料つき」なのか「テーマのみ」なのか? です。
「資料付き」問題というのは、小論文を作成する際に参照すべき文章や図表が与えられているものです。
一方、「テーマのみ」問題というのは、それら参照すべき資料が与えられておらず、たとえば「少子高齢化について論ぜよ」というように、課題の文言だけが与えられているものです。
これら二つの出題形式の違いは、あらかじめ課題が提示されて、提出までに時間があるレポート的な小論文であれば、大きな問題にはなりません。
なぜなら、どちらの形式の問題が出題されるにせよ、通常は書き出す前にみんな資料を集めるものだからです。
しかし、ある特定の日時に、特定の場所で、文章を書かなければならないテスト的な小論文作成の場合、この違いは大問題となります。
じつはこの二つの問題形式のうち、難しいのは「テーマのみ」問題です。
見た目的には「資料付き」の方が難しく感じる人が多い(そして実際、資料の読み取りという難しさはある)のですが、「資料付き」問題は、すでに考えるための素材が与えられているため、まったく書けないということはあまりありません。
一方「テーマのみ」の場合は大変です。
なぜなら、書くべき材料をすべて自分の頭の中から引っ張り出さなければならないからです。
つまり、「知らないことに関しては1行も書けない」ということになり、場合によっては白紙答案を提出する羽目になります。
ですから、テスト的な小論文を作成する予定の人は、過去の問題を調べて、「資料付き」か「テーマのみ」かを必ず調べておきましょう。
そして、それに合わせて準備をしておきましょう。
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