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小論文のツボ37 一文はなるべく短く、一文一義で。接続助詞「が」は使わない。

投稿日:2013年12月26日 更新日:


ここから「分かりやすい文章のツボ」を10回に渡って説明します。

最初の7回は「分かりやすい文章のための7ヵ条」

第1条は、

一文はなるべく短く、一文一義で。接続助詞「が」は使わない。

です。

例を挙げます。

<悪い例>
私が思ったことは、たしかに今の学校は細かい服装の規則をやかましく言って守らせようとしたり、起立、礼などの形式的なことを徹底して守らせるなど直接勉強に関係な いことまで我々を管理しようとしていると思うし、実際に昔の私も同じような経験を受けたことがあるのでよく分かる。

一文に複数の事柄を入れようとすると、主語と述語のねじれや、呼応の副詞(けっして~ない)や係り受け(なぜなら~だからだ)の混乱などが起こり、大変読みづらくなります。

だからこそ「一文一義(=一つの文で一つのことをいう)」で、短い文の積み重ねで文章を組み立てていくのです。

<書き直し例>
たしかに今の学校は、細かい服装の規則をやかましく言って守らせようとしている。また、起立、礼などの形式的なことを徹底して守らせるなど、直接勉強に関係ないことまで我々を管理しようとしている。実際に昔の私も同じような経験を受けたことがあるのでよく分かる。

また、接続助詞の「が」は、万能接着剤で、文をどんどん長くしてしまいます。

<悪い例>
このようなことは誰もが経験することであるが、私も同じような経験をしたことがあるが、そのときはやはりいい気持ちはしなかったが、私の友人も同じであった。

「が」は使わず、以下のように表現します。

<書き直し例>
このようなことは誰もが経験することである。私も同じような経験をしたことがある。そのときはやはりいい気持ちはしなかった。それは私の友人も同じであった。

このように、一文をなるべく短くし、一つの文で一つのことを言おうするだけで、文章の透明度は格段にアップします。まずはこの原則から始めましょう。


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