【質問】
現在、視写の勉強をしています。お勧めの評論家の方の文章を教えてください。(ていちゃん)
【回答】
ずばり、お答えいたしましょう。
私自身が、
「文章がうまいなぁ」
と思う「評論家ベスト3」は、
・大前研一
・野口悠紀雄
・立花隆
です。
もちろん、
このお三方の他にも
「視点が鋭いなぁ」
「意見が合うなぁ」
と思う人はたくさんいますが、
こと文章の
「分かりやすさ」
「明晰さ」
という点では、この3人がやはり素晴らしいと思います。
大前氏の文章は展開が劇的で、
なおかつ自説の「プレゼンテーション能力」が非常に高いのが特徴です。
野口氏の文章は、ロジカルで「透明」な印象。
頭がいい人の文章とはこういうものかと思わせてくれます。
そして、最後に立花氏の文章。
ことに80年代から90年代にかけての文章は、まさに「知の巨人」。
論理的でありつつ、ある種の「凄み」を感じさせる文章です。
小論文の練習として文章力をアップさせたいのなら、
まずはこの三氏の文章から始めて見ましょう。
ただ、ぜひ覚えておいていただきたいのは、
視写は楽しくやることが大事
ということです。
上記三氏の文章も、
「自分とは合わないな」
と思ったら無理に使う必要はありません。
また、評論文だけでなく、
軽めのエッセイなども視写してみると、
表現の幅が広がります。
私自身が高校・大学時代に視写していたのは、
・向田邦子
・丸谷才一
・星新一
・開高健
・井上ひさし
・阿刀田高
など。
最近では
・浅田次郎
あたりも思わず視写したくなります。
彼らの「語り口」を「体感」することで、
文章を書くのがきっと楽しくなると思います。
ぜひ、いろいろな文章を視写してみてくださいね。
・大前研一ならこの1冊
・野口悠紀雄ならこの1冊
・立花隆ならこの1冊
・向田邦子ならこの1冊
・丸谷才一ならこの1冊(ただし著者独特の旧仮名遣いです)
・星新一ならこの1冊(ただしkindle版しかないようです)