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【質問】
来年、KO大学を小論文で受けようと思っている高校3年生です。今から論文オンラインで勉強すれば受かりますか? (タクミ・高校3年生)
「受かります!」と言いたいけれど・・・
【回答】
タクミさんのお気持ちはよく分かるのですが、正直に答えると「分かりません」
理由は2つあります。
1つは試験というものに100%というものがないという本質的な理由です。
試験の合否予測はあくまでも「確率論」であって、合否どちらの場合も100%はありえません。
どんなに事前に受かるだろうと思っていても落ちることもありますし、その逆もあります。
(特に昇進・昇格試験や社会人入試などの場合、どう考えても小論文の出来以外の要素が入ってきて、「おかしな結果」がでることはよくあるものです)
そして、もう一つの「分からない」理由は、タクミさんご自身に関する情報が決定的に不足していることです。
予想をより確実にするために必要な3つの情報
タクミさんが試験に合格する確率を測るために必要な情報は以下の3つです。
- 合格に必要なレベル
- タクミさんの現在の実力
- タクミさんの「可変性」
1,と2,に関してはすぐにお分かりいただけると思います。
1,が「ゴール」、2,が「スタートライン」です。
この「ゴール」と「スタートライン」の間の距離を残された時間で詰められるかを考えることが、合否予測の原則となります。
ただ、その2つだけでは正確な予想はできません。
人はそれぞれ違うもので、すぐに実力が上がる人もいれば、上がるまでに時間がかかる人もいます。
また、すぐに上がるけどある程度から先になかなか行けない人、上がり出すまでに時間はかかるけど上がり出すとどこまでも上がっていける人など、実力向上の際に描き出す「曲線」の形も人によって千差万別です。
この「可変性」の質と量が測れないと、より正確な予想は立てられません。
「悩む」のではなく「考え」ましょう!
そして、タクミさんの場合、2,と3,に関する情報がまだ与えられていないので、合否は「分からない」ということになります。
一度現在の答案を見せてもらって1,と2,を詰めるための計画を立て、指導をしながら3,を見極めてからでないと、「受かるかどうか」の予測はできないのです。
・・・・とここまで書いてきて「ちゃぶ台をひっくり返す」ようなことを言いますが、おそらくここまでの説明は、タクミさんが聞きたいことではないですよね?(笑)
おそらくタクミさんが聞きたいのは、
「大丈夫。必ず受かります。私を信じてついてきなさい!」
という「ご神託」あるいは「はげましの言葉」なのだろうと思います。
ただ、この「ご神託」を「信じて」なにも考えずに「先生についていき」、試験に落ちて「裏切られた」と思い、また別な誰かを「信じる」ために探す・・・というのが最悪のパターンです。
その次に悪いのは、同じく「信じて先生についていき」、試験に合格して、「やっぱりいい先生を頼らなければダメだ」と思い込むことです。
両者に共通するのは思考停止による成長の停滞です。
だから「受かるかどうか?」を思い悩むより、「どうすれば受かるか?」を考えましょう。
そのための第一歩はまずは行動を起こしてみること。
「1,合格に必要なレベル」を知るための情報を集め、
「2,現在のあなたの実力」を知るために実際に答案を作成してみて誰かに見てもらいましょう。
そして残された時間内に、1,と2,の距離を「0」に持っていく方法を考えるのです。
タクミさんごめんなさい。小論文の指導者としての私は「ご神託」あるいは偽りの「はげましの言葉」を授けることはできません。
でも、あなたと一緒に1,と2,の距離を縮める方法を考えること、そして演習を繰り返す中で「3,あなたの「可変性」」を見極め、適切なアドバイスをすることはできます。
だから、まずは今のタクミさんの状態を教えてください。
一緒に頑張りましょう!
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