※本稿は過去の投稿の改訂版です。
Q.小論文の勉強はなにから始めればいいですか?
A.まずは志望先の過去問題を手に入れるところから始めましょう。
小論文の試験対策を始めるときに、まずあなたがするべきことは、志望先の過去問題を入手することです。
「敵を知り、己(おのれ)を知れば百戦危うからず」(孫子)
これは「敵をしっかり理解し、自分の力ををしっかり把握していれば、何度戦っても敗れることはない」という意味です。
どのような問題を解かされるのか、それを知らなければ準備を始めることはできません。
ですからまずは、全力で過去問と試験に関する情報を集めてください。
学生さんであれば志望先の過去問題集を手に入れたり、志望先の事務に問い合わせたりして情報を収集しましょう。
公務員試験や社内昇進試験を受験する社会人であれば、Webサイトを検索したり、人事部や総務部に取り合わせたり、すでに試験に合格した人から、なるべく多くの情報を集めるようにします。
その上でまずは一度、その過去問題に挑戦してみましょう。
最初から合格レベルの答案を書こうとしなくても構いません。とにかく本番で自分がどのようなレベルの問題に挑戦する必要があるのかを「体感」してください。
時間があって、まだ歯が立たないようであれば「文章力向上」から
過去問を解いてみて「まだ歯が立たない」と思ったら、「①基礎的文章力のアップ」か、「②小論文の書き方のマスター」から勉強を始めましょう。
文章力に自信がある人は、②から始めても構いませんが、もし自信がなかったら①から始めましょう。「急がば回れ」です。
文章力向上のための基礎訓練は、「視写」と「要約」と「リライト」
なかでも一番簡単にできるのは「視写」です。
新聞の論壇や投書欄など比較的論理的な文章(「天声人語」などは除く)を、毎日600文字ほど書き写すことで論理的な文章を体に覚えさせてください。
また、「②小論文の書き方のマスター」のためには、私の本やこのブログを熟読してください(笑)
ただ、これら基礎訓練をしっかりできるのは、時間が十分にあるときです。
残された時間があまりないようであれば、「②小論文の書き方のマスター」から始めて、時間の許す範囲で「①基礎的文章力の向上」を行いましょう。
いけそうなら知識の増強を。でも現在の実力を早めにチェック!
一方、もし過去問に挑戦して「けっこう行けるかも」と思ったら、「③知識の蓄積」から始めましょう。
過去問を分析して頻出テーマを探り、それに関する知識を蓄えます。
新書レベルの本で構いませんので、面白そうな本を時間の許すかぎり読み、さらにそこから枝分かれさせて関連書籍を読むなどして知識を蓄えていきます。
ただ、この段階に入る前に一度「②小論文の書き方のマスター」はやっておきましょう。
そして何より、信頼できる人に一度答案を読んでもらって感想をもらいましょう。
「けっこう行けるかも」はあくまでも主観的なものです。
そう思う人の文章が独りよがりで全然他人に伝わらない文章になっていることはけっこう多いものです。
ですから「けっこう行けるかも」と思っても、まず一度周りの人に見てもらい、小論文の書き方をもう一度確認しておきましょう。
あとはひたすら書く! でも添削を受けて、書き直すことを忘れずに。
「①基礎的文章力のアップ」→「②小論文の書き方のマスター」→「③知識の蓄積」と進んできたら、あとは「④とにかくたくさん小論文を書く」ようにしましょう。
「小論文」は典型的な「習うより慣れろ」な教科です。③と平行しながら集めた過去問や類似の問題、予想問題などに挑戦します。そして本番に備えるのです。
そしてその際に気をつけてもらいたいことは、「必ず添削をうけて、その結果を反映して書き直しをすること」です。
先述のとおり、自分はしっかり書けたと思っていても、相手にうまく伝わらない文章になっていることはよくあることです。
ですから答案を書いたら必ず他人のフィードバックを受けてください。
そしてフィードバックを受けたら、それを踏まえて必ず「書き直す」こと。
小論文は、じつは書き直しの時に実力がアップするものです。
書きっぱなしにせず、他人からの指摘を反映して、合格レベルになるまで書き直しましょう。
さあ、あなたはどこから始めるべきか?
以上の話をまとめると以下のようなフローチャートになります。
あなたはどこから小論文の勉強を始めますか?
さあ、あとはやるだけです。
まず「①基礎的文章力向上」のためにはこちらをご活用下さい。→【文章力向上講座】
そして「②小論文の書き方のマスター」のためにはこちらを。→【基礎小論文講座】
各種eラーニングも充実しています。→【論文オンラインのeラーニング】
「③知識の補充」のためにはこちらをどうぞ。必読記事などをキュレーションして配信しています。→【facebookページ論文オンライン】【論文オンライン公式twitterアカウント】
その上で「④とにかくたくさん小論文を書く」ためにはこちらに挑戦してください。→【試験別・目的別講座】【オーダーメイド添削】
そしてもし、どこから始めたらよいか迷ったら、お気軽にこちらからお問い合わせください。
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