【ご注意!】 このサイトの記述内容は、本が発行された2002年の状況が元となっております。小論文を巡る状況は大きく変わりましたので、最新の知見につきましては「論文オンライン」の公式Webサイトをご覧ください。
自分を受からせてくれ!というメッセージを持たない小論文は小論文ではない。最大限に自分をアピールせよ。
字の通り解釈すれば、「小論文」とは、「小さな論文」のことです。しかし、入学試験や就職試験では、つねに「小さな論文」を書けばいいというわけではありません。
「小論文」とはあくまでも試験科目の名前です。
確かに「小論文」の試験で、文字通り「小さな論文」を書かされることもあります。しかし、実際は「小論文」の名の下に「作文」を書かされたり、「要約」を作らされたり、はては大学入試の場合は、「国語」や「英語」の問題を解かされたりすることも多いのです。
また、試験科目としての「作文」についても同じことがいえます。特に就職試験の場合、「作文」の名の下に「論文」を書かされたり、時には「ショートショート」を書かされたりもするのです。
結局、「小論文」あるいは「作文」という試験科目の名の下に、どんな文章を書いたらよいのかは、過去問を分析し、実際の設問に接してみなければわかりません。
ですから、試験科目の名前としての「小論文」「作文」という言葉には、こだわらないようにしましょう。
とりあえずここでは、試験のために書く作文、論文を一括して「小論文」として扱うことにします。また、本来の意味での作文を書くべき試験問題は「作文型小論文」、本来の意味での論文を書くべき試験問題は「論文型小論文」と呼ぶことにします。
ズバリ! 小論文で一番伝えるべきことは
さて、「小論文」の定義はこのくらいにして、それよりもっと大事なことをお話ししましょう。
それは「小論文」は何のために書くのか? いい換えれば受験生は「小論文」で何を試験官に伝えればよいのか?ということです。
あなたはなぜ、「小論文」を書くのでしょう? 当然、試験に合格するためですね。では、合格するためには「小論文」で相手に何を伝えればよいのでしょう? 答えはいたってシンプルです。
私は志望する会社/学校にとって有益な人材であり、採用される/合格するべき人物である。
この一点を試験官に伝えられれば良いのです。また逆にいえば、このメッセージを持たない「小論文」は書くだけ無駄というものです。
入学試験、就職試験ともに、志望先へのプレゼンテーション(自分の売り込み)であることに変わりはありません。「自分はこの会社にとって、こんなに利益をもたらす存在ですよ」「私は将来、この学校の評判を上げる可能性のある優秀な学生ですよ」「小論文」の答案であなたが伝えるべきメッセージはこれだけなのです。
では、試験官に「有益な人材」と思わせ、「採用」したい「合格」させたいと思わせる「小論文」の答案とはどのような答案なのでしょうか。いい換えれば、高い評価が得られる“良い”「小論文」の答案とはどのような答案なのでしょうか。
それではここで、あなたに質問です。試験官に高く評価される“良い”「小論文」の答案とはどのような答案でしょうか?
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