1-3:高く評価される“良い”「小論文」の答案とは?


【ご注意!】 このサイトの記述内容は、本が発行された2002年の状況が元となっております。小論文を巡る状況は大きく変わりましたので、最新の知見につきましては「論文オンライン」の公式Webサイトをご覧ください。

いつでも、どこでも、だれにでも通用する“良い”答案などない。試験官の要求にきちんと応えた答案が“良い”答案!

いろいろな本が“良い”「小論文」の答案を定義しています。いくつか拾ってみましょう。

  • あなたという人柄がよく伝わる答案
  • 自分の意見を論理的に筋道を立てて明確に表現した答案
  • 読みやすくて人を引きつける答案
  • なるべく常識から離れた突飛な内容の答案

たしかにこれらの“良い”「小論文」の答案の定義は、ある特定の状況下では有効です。
しかし、これらの定義にかなった“良い”答案が、いつでも“良い”答案であるわけではありません。なぜなら試験問題によって、あるいは試験官によって、“良い”答案は大きく違うからです。
例えば、試験官が、受験生の論理的思考力を見るために「論文」を書くことを要求している時にに、いくら「作文」的に感動できる“いい話”を書いても“良い”答案にはなりません。
また、反対に、受験生の人柄を見るために「作文」を要求しているのに、“理路整然とした”「論文」を書いても“良い”答案にはなりません。
じつは、あなたがめざすべき“良い”答案はただ一つです。それは、

試験官が読んで面白いと感じ、この人をぜひ採用したい、合格させたい、と思わせる答案

です。それを忘れないでください。



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