構成も内容もおまかせの「自由記述」型のテーマが出されたときに「本当に使える3つの型」。
最後に登場するのがビジネス文書を書くときに大活躍する「報告」「分析」「提案」です。
ビジネス文書は、大雑把に部類すると、結局以下の3種類になります。
「報告」の文章……現状はどうなっているのか?
「分析」の文章……現状はなぜそうなっているのか?
「提案」の文章……現状をどう変えたらよいか?
まずは、「報告」の文章。これは現状をシンプルに伝えようとする文章です。「わが社の売り上げは前年比125%となった」といった種類の文章です。
つぎに、「分析」の文章。これは現状の背後にある因果関係を明らかにしようとする文章です。「わが社の売り上げ増は、昨年度導入した新しいECサイトの好調が原因である」といった文章です。
最後に、「提案」の文章。これは、「報告」と「分析」の上で、現状をどう変えたらよいかを提案する文章です。たとえば「今後は、同じコンセプトのECサイトを他のブランドでも展開すべきである」といった文章となります。
そしてこれら3種類の文章は実際は条件にあわせてミックスして使われます。
「報告書」であっても、最後の部分には「考察」という名で「分析」と「提案」を書くことが多いでしょう。
また、「提案書」であっても、「提案」に説得力を持たせるために、前提として正確な「報告」と「分析」が求められます。
ポイントは、そのときに一番あった「配合比率」を考えることです。
もちろん、この型はビジネス文書以外にも使えます。
さらにこの型は、そのまま「思考の型」としても使えます。あるテーマに関して考察を求められたら、この順番で思考を進めましょう。そうすることでまとまりのある実効性の高い考察ができるようになります。
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