「作文型小論文のツボ」の2回目。今日はあなたの夢に説得力を持たせる方法です。
志望理由書や企画書などで、将来の「夢」や「あるべき姿」を述べることを要求されることはよくあります。
そのような「未来の理想状態」を説得力をもって語るためには、そこに至るまでの過程を分割して語りましょう。
具体的には、「夢」と「目標」と「課題」をきちんと分けて書くのです。
「夢」とは「自分が一生をかけても到達できるかわからないくらい遠くにある目標」です。
「目標」というのは「『夢』に向かう上で、近い将来かならず克服しなければならない課題」のことです。
「課題」とは、「「夢」や「目標」に到達するために、いますぐに始めなければならないこと、あるいは、いますでにやっていること」です。
例を挙げます。
・アジアの国々の友好と発展に寄与する(夢)
・〇〇国の××大学へ進学する(目標)
・英語と〇〇語の勉強をする(課題)
・手に取った人がワクワクするような製品を開発する(夢)
・部署を横断したプロジェクトチームを組む(目標)
・他の部署の勉強会に参加させてもらう(課題)
このように「夢」「目標」「課題」を段階的に、なおかつしっかりとした繋がりをもって記述することで、読者は、あなたがたしかにその夢を実現してくれそうだと思ってくれます。
大きな夢に向かって小さなステップを着々と進めるあなたの姿に、読者や採点官は確実性を感じ、あなたのことを信頼してみようと思うようになるのです。
・あなたの「夢」は何ですか?
・それを実現するために到達しなければならない「目標」は何ですか?
・その目標を達成するために今日やるべき「課題」は何ですか?
これらの問いにすぐに答えられるようになっておきましょう。
(ただし、これらは「夢」を説得力を持って「語る」ときの注意点です。「夢」を実現させるための方法は諸説あることに留意して下さい)
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