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小論文のツボ33 大きな「夢」の作り方

投稿日:2013年12月15日 更新日:

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「作文型小論文のツボ」の3回目。今日はあなたの夢を「大きく」する方法です。

小中学生に「将来の夢」を訊くと、決まって返ってくるのが、「サッカー選手になりたい」「お花屋さんになりたい」「医者になりたい」「公務員になりたい」といった、「○○になりたい」系の「夢」です。

しかし、これらは「夢」ではありません。せいぜい「夢の入り口」といったところでしょう。

ツボ32で説明したとおり、「夢」とは「自分が一生をかけても到達できるかわからないくらい遠くにある目標」です。

「○○になりたい」では、その「○○」になったとたんに人生の目標がなくなってしまいます。必然的に志望理由書などの作文系の文章も「○○になりたい」では内容に広がりが出ません。

例を挙げましょう。

「私の夢は医者になることです(夢)」
「そのためには医学部に合格しなければなりません(目標)」
「だから今日も勉強を頑張ります(課題)」

これでは面白くもなんともありません。

「夢」を大きくするためには、以下のような形で、考えてみましょう。

「○○になって××したい」
「▲▲な○○になりたい」

たとえば、「弁護士になって女性の権利を守りたい」とすれば、「女性の権利を守る」という部分で夢は大きく広がります。やりたいこと、やるべきことがたくさん出てくるでしょう。

また、「生徒の気持ちが分かる教師になりたい」とすれば、「生徒の気持ちがわかる」ようになるためにクリアしなければならない「目標」や「課題」がそれこそ無数にでてきます。

もうお分かりでしょうが、「夢」を大きくするのは、「××したい」「▲▲な」存在になりたい。の部分です。大事なのは、「○○になる」ことではないのです。

人は、自分が想像できる以上のものにはなれません。

「○○になって××したい」「▲▲な○○になりたい」

このように考えることで「夢」を大きくし、作文型小論文にも人生にも幅を持たせましょう。


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石井秀明

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