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小論文のツボ60 日頃の訓練のツボ

小論文のツボ57 文章力アップのために「要約」をしよう。

投稿日:2013年12月30日 更新日:

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文章力を上げる方法の二つ目は「要約」です。

なぜ要約を行うことで文章力が向上するのか?

それは「要約」を作る手順は、自分が文章を書くときの「逆」の作業だからです。

つまり、要約の

「文章を読む」

「要点を見つける」

「文章の流れを損なわないように要点どうしを繋げる(200字程度)」

「必要に合わせて文字数を調整する(100字~50字)」

「テーマを見出しにする(20字)」

という手順は、ひっくり返すと、

「テーマを決める」

「書きたいことをメモする(=要点を考える)」

「メモをもとにプロット(あらすじ・流れ図)を作る(=要約を作る)」

「プロットに肉付けする(文章化する)」

という文章作成の手順になるからです。

つまり、要約を意識的に行うことで、自分が文章を書くときの練習もしていることになるのです。

なお、要約の勉強するときは、いくつか「サイズ」を設定して複数作ってみましょう。

そうすることでで、どのくらい抽象度で、どのくらいのことが書けるという「サイズ感」を体に叩き込むことができます。

具体的には「200字」「100字」「50字」「20字」の4サイズで作るとよいでしょう。

それぞれのサイズの性格は、以下の通りになります。

「200字」→文章全体のミニチュア
「100字」→主張の核+最低限の説明
「 50字」→文章の主張の核
「 20字」→見出し

イメージとしては、ロシアの入れ子人形のマトリョーシカのように主張の「核」はそのままにサイズだけを変化させることです。

選択する語の数と文章の抽象度を変化させることで、各サイズの要約を作りましょう。

なお、ツボ43で「小論文を書くときはなるべく要約しない」と書きましたが、文章力向上のためには大いに要約を作ってください。

要約を作ることで、あなたの日本語操作能力は飛躍的に向上するはずです。


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石井秀明

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