小論文の日頃の訓練は、お寿司屋さんの仕事によく似ています。
つまり、
・ネタを仕入れ、
・下ごしらえをし、
・客の注文に合わせて握る。
これを小論文に当てはめると、
・情報を「インプット」し、
・自分の考えとなるよう「アレンジメント」して、
・設問の要求に過不足なく「アウトプット」する。
となります。
まず「インプット」は、情報の経路によって大きく2つに分けられます。
それは、「直接経験」からのインプットと、「メディア経由」のインプットです。
ついつい我々は「情報」というとメディアから入ってくるものだと思いがちですが、そもそもメディアを構成する言葉を深く理解するためには、自分自身の豊かな直接経験が必要です。
そのためにも自ら進んでさまざまな経験を積み、その上で多量のメディア経由の情報をインプットしましょう。
つぎに情報を集めたら、その情報に対して自分がどのように考えるかを整理(=「アレンジメント」)しておきます。
情報は持っているだけではただの「物知り」です。
ツボ47からツボ55までを思い出し、常日頃から考え、自分の意見を持つ習慣をつけておきましょう。
そして、最後は「アウトプット」
小論文は書かなければ上手くなりません。
そういった意味ではピアノや水泳の訓練と同じ種類の技術だと思いましょう。
この本を含めていくら書き方を学んでも、それだけでは書けるようにはなりません。
ぜひ、機会を見つけて小論文を書く練習をしましょう。
そして周りの人に見てもらい、コメントをもらってください。
時として辛辣なコメントが返ってくるかもしれません。しかし、そのコメント参考に書き直しをする際に、小論文の実力は少しずつ上がっていきます。めげずに頑張りましょう。
情報の「インプット」「アレンジメント」「アウトプット」。
どこから始めても構いません。この流れをつねに意識しながら、小論文の練習をしましょう。
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