「執筆」とは、プロットで書き込んだ「骨の文(=トピックセンテンス)」に「肉の文(=サポートセンテンス)」を書き加える作業です。
そして、この「お肉」には、三種類あります。
それは、
(1)言い換え表現
(2)具体例
(3)シミュレーション結果
です。
例を挙げます。
(1)言い換え表現
(骨の文)
ここ数年、経済の国際化にともない、日本の経済はいままでのやり方の変更を余儀なくされている。
(肉の文)
つまり、今までの成功体験を捨て去り、新しい状況に適応することを求められているのである。
人間は文章を読んで理解するまでに、一定の時間が必要です。
そのためにも言い換え表現を使って、ある程度の冗長さを作り出し、骨の文の主張を強調しましょう。
(2)具体例
(骨の文)
ここ数年、経済の国際化にともない、日本の経済はいままでのやり方の変更を余儀なくされている。
(肉の文)
たとえば衣料品は原材料を海外から輸入し、それを国内で製品にしていたものを、ユニクロは海外を拠点に最初から最後まで製品管理するシステムに切り替えた。いま、このような変化がすべての業界で起こりつつある。
「具体例」は、「肉の文」の王道です。「骨の文」の「根拠」として働き、字数調整を容易にしてくれます。
まずは、このお肉の使い方をマスターするとよいでしょう。
(3)シミュレーション結果
(骨の文)
ここ数年、経済の国際化にともない、日本の経済はいままでのやり方の変更を余儀なくされている。
(肉の文)
今後は、この変更に対応できた企業が生き残り、対応できなかった企業は市場からの撤退を余儀なくされるであろう。
「シミュレーション結果」とは、今後の予測を述べたもの。
話を発展させるときに使います。
ただ、使いすぎに注意。あくまでも「ほとんどの人が納得できる範囲」に収めておきましょう。
いずれの場合も、トピックセンテンスの内容を支える内容になっていることが最重要です。
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